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【万博レポート】THE RAMENSと万博レガシー

2026.03.09

コラボレーター

【万博レポート】THE RAMENSと万博レガシー

※EXPO2025 大阪・関西万博のORA外食パビリオン「宴-UTAGE-」にて行われた不二製油・MIRACORE®主催のプログラムについて、シリーズでご紹介しています。 2025年8/13~9/12の期間中7回にわたり、自主企画「THE RAMENS」を 開催しました。国内から72名、海外から10名の方に参加いただき、未知のラーメンとの出会いを楽しんでいただきました。万博でのイベントをきっかけに、あらたな取り組みにもつながっています。万博でのTHE RAMENSとその展開も含めてレポートします。 (プログラム名:「THE RAMENS」)

THE RAMENSとは?

THE RAMENSは、MIRACORE®の植物性スープベースを起点に、日本各地のご当地素材をラーメンという身近な食のかたちに落とし込み、新しい食文化と共創の可能性を探るプロジェクトです。


ラーメン/RAMENは、国内外で広く親しまれている日本食ですが、一般的な豚骨・味噌・醤油などのバリエーションにとどまらず、植物性素材の特長を活かすことで、まだまだ可能性を広げられるのではないか——そんな問いから、この企画は生まれました。

ここで私たちが注目した<植物性の特長>は、土地それぞれに個性的な素材があることです。

野菜、果物、お茶、お酒…地域ならではの素材を活かせば、その土地を象徴するラーメンが地域の数だけできるはずです。このアイディアにもとづき、万博では7地域の産品を選び、7品のラーメンとして具現化してみました。

重要な役割を担っているのが、ご当地素材の風味を引き立てるMIRACORE®の植物性スープベースです。

素材の個性を邪魔せず、動物性ラーメンらしいコクや満足感も感じさせる特性を活かし、どの植物性素材もラーメンへと“変換”できる万能スープベースのプロトタイプを開発しました。

今回、ご当地素材に選ばれたのは……

山形県の純米酒の酒粕、石川県の棒ほうじ茶、京都の柚子味噌、九州の紫芋、和歌山の、香川県・小豆島のオリーブ漬、大阪・堺の抹茶――の7種類です。

大好評!万博でのTHE RAMENSイベント

大阪・関西万博では、未知のラーメンとの出会いを楽しんでほしいという思いで、ワークショップ形式のイベントを実施しました。

会場では、4人一組のグループになって着席してもらいました。

テーブルには、7色の箱が置いてあります。実はこれが、7種類のラーメンを表しているのです。

ワークショップでは、酒粕やオリーブ…など食材の先入観にとらわれないために、各ラーメンをキャラクター化して、そのキャラクターや箱の色から味を想像してもらうしかけをつくりました。

「どんな味だろう?」とグループ内で話し合ってもらいながら、最終的には各グループで推しのラーメンを1つ選んで試食をしてもらいました。

箱の中身を開けると、種明かしができるしかけになっています。

使われている<ご当地素材>が試験管に入っていて、「酒粕だ~!」「柚子だいすき!」など箱を開けるときは会場がいっそう盛り上がる瞬間でした。

キャラクターの見た目で推し麺を選ぶグループもあれば、素材の珍しさで選ぶグループもあり。

「ピンク色のキャラクターが好き!」

「紫色のラーメンは食べたことないから気になるな」

各班でわいわいと楽しく選んでもらうことができました。

こちらの班は、最終的に<酒粕>と<棒ほうじ茶>の一騎打ちでした。


海外の方10名に参加いただいた会では、驚くことにどの班も<柚子>一択…!

出身国はハンガリー、中国、ベトナム…と様々でしたが、ラーメンにおいては抹茶を差し置いて柚子が人気なんですね!

国内外の参加者に選ばれたフレーバーの傾向は、今後THE RAMENSを国内外へ展開していく際のヒントにもなりました。

「売ってください!」コメント続出

THE RAMENS参加者の方にアンケートを取ったところ、イベント以外でも売ってほしい/お店を出してほしいというご意見をほとんどの方からいただきました。

「とても面白かったです!できれば7種類全部制覇したかったです…お店を出したら絶対に繁盛すると思います!」

「パッケージも可愛くて好き。ぜひ気軽に購入できるようにしてください!」

バリエーションの多さや、キャラクターのかわいらしさ、そしてなによりおいしさが「売ってほしい」の背景にあるようでした。

また、体験を通して植物性食品への気づきを得たというコメントも多かったです。

「これから動物性素材が少なくなっていくかもしれないので、これだけおいしいスープなら未来安心だと思いました。」

「今までにない、あたらしい体験ができました。国境、宗教フリーな、みんなが同じ食事を楽しめる世界に近づいたと思いました!」

「いつも子供にはラーメンのスープは飲まないように言うのですが、安心して最後まで飲んでも良いよと言えると思いました。」

THE RAMENSを通して、植物性食品への「ものたりない」という先入観が払しょくできただけでなく、植物性食品があれば未来がもっと明るくなるとポジティブにとらえていただくことができたようです。

THE RAMENSの展開―①アフリカ版

ここからは、THE RAMENSの展開例をご紹介します。

9月8日には、「日経南大阪REBORN(リボーン)コンソーシアム」との連携企画のなかで、アフリカ版THE RAMENSを開催しました。

元京都精華大学学長のウスビ・サコ先生の監修のもと、アフリカ納豆「スンバラ」を<ご当地素材>として配合したラーメンを特別に開発。スンバラは、アフリカで親しまれている発酵食品です。

スプーンにのっている粉がスンバラです。

アフリカ出身の9名の方に試食していただきましたが、おかわりをされるほど大好評でした。

同時に参加された日本人の関係者からも

「初めて食べる味なのに、不思議と癖になる味…」

と評判。

ムスリム、キリスト教、土着の信仰文化…アフリカは多宗教が共存する地域です。国境や宗教も超えて、同じものを安心して食べ、心から「おいしい」と言い合えるのは、まさに植物性素材の魅力です。

THE RAMENSは日本だけでなく海外にも展開できることが実証された場でもありました。

THE RAMENSの展開―②商品化に向けて

万博後もTHE RAMENSを活用した勉強会を実施しています。

11月20日には、京都食ビジネスプラットフォーム輸出部会の研修会でTHE RAMENSを紹介。食品の輸出にご興味のある京都府の事業者・関係者30名程度に7種類のスープを体験いただきました。

この研修会をきっかけに、京都府食材を活用した商品の共創プロジェクトも動き出しています。

今後は、体験機会の提供にとどまらず、製品化に向け、全国の「ご当地素材」ホルダーの方との共創を加速させていきたいと思います!

万博という実験の場で得られた気づきと手応えをもとに、THE RAMENSは、地域の素材とともに広がる新しいラーメンの可能性を、これからも形にしていきます。